ナイチンゲールにはなれない!

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看護師の仕事・収入・資格

看護師が患者と関わる際に必要な言葉や態度コミュニケーションスキルとは?

看護師が患者と関わる際に必要な言葉や態度コミュニケーションスキルとは?

看護師は医療・看護用語を仕事中使っている

私達看護師はカルテに記事を書くときや、申し送りの時など回りから聞いたらちんぷんかんぷんな専門用語を使いがちです。

それはそのはず、時間的にも忙しい朝の申し送りなど速やかに終了させる必要があるからです。

かといって大事な情報は正しく伝えなくてはいけません。

要点を抑えて申し送りをする場合、優先順位の高い情報は必ず伝えます。

ただてさえ限られた時間内に効率よく伝達するには略語等も飛び出しますし、あまり大きな声で言いにくい内容等は専門用語にした方が、周りからは察知されにくいのです。

また排泄物の事をそのまま朝礼時に声に出すのもはばかれますから、例えば尿をハルン(Hr)、大便をコート(Kot)等と伝えます。

朝礼時は朝食中の患者もいるからです。

専門用語は情報を看護師同士あるいは医師等とやり取りする際には便利なのですが、患者に説明等をする際には言葉を使い分ける必要があります、

患者に説明する時は日常の言葉で分かりやすく伝えます

患者は高齢な方が多く、いわゆる横文字だらけの医療・看護用語はなるべく避けるべきです。

例えば検査値などはアルファベット等で示されており、横文字というよりは暗号のようなものです。

わからない言葉などは、検査値にはどういう意味があってなんと読むのか等を一から説明をする場合もあります。

看護師自体がしっかりとした知識がなければ一つ一つ分かりやすく説明するのはとても難しいものです。

日々の業務が忙しいと説明をおろそかにしてはいけません。

患者にとっては一事が万事かも知れません。

一度説明することをおろそかににしたために、この看護師はきちんとした説明が出来ない看護師だととらわれる可能性もあります。

忙しさにすぐに対応出来なかったとしても、時間を開けてからでも後から説明することを伝えておくべきです。

患者と看護師との信頼関係は日々の説明や、態度からつくられるからです。

一見態度はよくてもその言葉が専門用語ばかりで患者に

正しく伝わっていなければそれは正しい態度とはいえないのです。

患者に伝わったかどうかを相手の目線や、表情、返事など反応を確かめて説明する必要があります。

伝わっているかわからなければ、聞き返すのも大切な説明の一つです。

相手に伝わるかどうかは、自分ならわかるかどうかの物差しで測るのではなく、仮に自分が医療、看護の知識が全くないものとして考えるとよくわかります。

また患者は急な事故や病棟で入院しているのかも知れません。

そのようなクリティカル(危機的)な状況での会話は思ったよりも情報が伝わらないことがあります。

それは心理的にも落ち着いて話を聞けないことや、不安や、患者にとっては痛みなどの影響もあるからです。

だれしも事故直後などはっきりと状況が把握できないこともありますよね。

そんな時こそ、私たち医療従事者のわかり易い説明や、時には相手を落ち着かせるテクニックが必要なのです。

看護師とインフォームドコンセント

医師が患者に病状などを説明する時には今日ではインフォームドコンセント(IC)といって、医師が患者またはその家族などに対し、医療行為や投薬、検査、病状、治療の副作用のことなどを説明し、納得するまで何度でも話し合うという意味合いがあります。

インフォームドコンセントは元は海外から入ってきた言葉ですが、それは「説明と同意」という日本医師会が提唱し、患者の「自己決定権」保証する制度です。

私たちや医師がIC、ICといっているのはインフォームドコンセントの事です。

ただし、患者らにインフォームドコンセントと説明することもありますが、先生からの病状説明などと言いかえて伝えることも多いのです。

以前はムントテラピー(略してムンテラ)といっていましたが、どちらかというと、言葉の意味合いや響きに「医師からの説明」といった解釈になるため、今日ではインフォームドコンセントが使われています。

「説明と同意」と「医師からの説明」といった表現であれば」前者の方がしっかり質問が出来そうなイメージですよね。

実際に私たち看護師がインフォームドコンセントを医師と患者間で行う際には、間に入ります。

インフォームドコンセントに看護師が入るのは、双方の間で中立的な立場で内容を把握し、十分な理解が得られたか、不十分なやり取りではないかの観察も必要となります。

観察とは医師の説明および話し合いのあとに患者がいまいち理解できていなかったなど、その後のバックアップも必要であるからです。

残念ながら、インフォームドコンセントの場面においてもかなりの医療用が飛び交う事も多いのです。

患者にとっては医療用語の連続で聞いているうちによくわからなくなることもあります。

そういった流れになりそうだなと感じたら、話の途中でも、医師に言葉を言いかえてもらえるような計らいが必要となるのです。

患者との信頼関係がまだ浅い時点では、患者の病態への理解度、バックグラウンドとなる、社会的な背景であったり総合的にどのように患者に現在の治療などが伝わるべきかを判断する必要があります。

患者の背景や病態を理解するには看護学生時代に学んだ関連図がお勧めです。

言語的コミュニケーションと非言語的コミュニケーション

インフォームドコンセントの例でも触れましたが、患者への説明には相手に伝わったかだけでなく、同意が得られたかの確認までが大切です。

人間とは体と心があって存在すべきものであると私は考えます。

体と心が一致しないと不具合がしばしばおこるものです。

人は言葉を発しますが、それは心と連動しているかといえばその限りではありません。

人は思っている事を思ったほど言葉として発していないとも言われます。

それは思っていること、その場で考えた思考と、潜在意識で眠っている気持ちが違うため、その場で言葉として発した情報が実は不十分であったということが後からおきます。

もともと日本人は遠慮がち、自分の意見をはっきりと言わないと言われる国民性があり、医師の前にしてその傾向も大きい面があります。

全ての人がそうとはいいませんが、言いそびれることは多々あるのです。

そこを掘り起こしてまた医師とコンタクトをとる仲介者の看護師は患者との信頼関係が築けていないと難しくなるものです。

別に無理に言いたいことをどんどん引き出す必要はないかと思いますが、患者と信頼関係を築いた上で自然に出てくる患者からの言葉は本心ともいえますので、今後の医師とのインフォームドコンセントの際には患者にとって良い方向でアプローチ出来るように関われるでしょう。

患者との会話を看護師が行う際には言葉で表現しきれない部分まで観る必要があります。

特に病気による気持ちの落ち込みや、疼痛など、言葉に出来ない部分を受け取ります。

例えば、非言語的な部分を科学的に定量化することも看護師のスキルです。

図表の出典
長櫓 巧:ペインクリニックと東洋医学(真興交易医書出版部)
図1
図2
図3

日本ペインクリニック学会より

図1が  Visual Analogue Scale (VAS)と言われる数字の0~10までを使った患者自身に選んでもらう評価方法です。

図2は現在の日常生活動作(ADL)がどの程度制限を受けるのかを評価するための疼痛行動評価表です。

ここまで踏み込んで疼痛を確認することは正直私の経験ではあまりなかったのですが、こういったスケールがあることを知り今後の看護に活かしてみたいと思いました。

図3はおなじみのフェイススケールです。

患者の表情から痛みを数値化して記録する際に使います。

痛みを表情で現すという事もある意味非言語的なコミュニケーションの1つです。

例えば発語の障害がある患者では痛みを言葉で伝えられないこともあります。

またうつ状態で言葉を発したくない患者も痛みをこらえきれず表情には出している事でしょう。

私たち看護師はあらゆる患者の態度を含めて観察し、接する必要があります。

看護師自身も非言語的表現を使ってコミュニケーションをする必要があります。

挨拶をするときに笑顔でいあるのかそうでないのかも非言語的表現です。

もし、患者が深く悲しんでいるのであれば、その気持ちを汲み取り共感し、またその気持ちを傾聴することでしょう。

看護師としての傾聴スキル

傾聴とは時に言葉でなくその態度、悲しみ、怒り、ふがいなさ、嫉妬、不満、嬉しい、空腹だ、眠れないなどその時々に患者自身からあふれ出る感情をありのままに受け止める姿勢です。

耳を傾けるという意味合いの傾聴ですが、私は言葉以外にも非言語的側面をキャッチする、拒まず受け止める姿勢と伴っての傾聴であると思います。

「黙って話を聴く」ことが傾聴ではないのです。

時には言葉を返し、時には沈黙し、患者が今どう思っているのか、そしてその患者に看護師として同思っているのかも伝えます。

その患者のうまく伝えられない気持ちの奥底に向き合えるのか、また今はその時なのか、時間をおいて接するべきなのか、怒りの噴出を、悲しさ、くやしさとして表現している患者なのか。

看護は奥深いものです。傾聴のスキル、まだまだですが、今後も看護師として高めていきたいものです。

おかえりなさい
管理人のおかえりなさいです。現役看護師×ブロガー×医療系ライター。ご依頼はお問い合わせからお願いいします。

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