100人に1人 統合失調症の患者とは

100人に1人 統合失調症の患者とは

統合失調症について

過去に精神分裂病という病名で呼ばれていた精神疾患である統合失調症ですが、精神科病院では入院中の患者としても代表的な疾患です。

かつてのその病名がいかにも不思議なちょっぴり恐いイメージの病名であったため、社会的なイメージも現在の病名からはその響きは変化してきている統合失調症って実はものすごく多い方が罹患されています。

統合失調症はどれくらいの人がなる

統合失調症患者はその有病率が100人に1人といわれていますから身近に統合失調症の患者さんを知っている方も多いということになります。

好発年齢が15才から35才頃、また思春期と青年期に発病しやすい傾向があります。

発病に男女差はあまりないことと以前の研究てはされていましたが、現在は男性1.4対女性1とやや男性に多く発症するという事がわかってきました。

統合失調症はなぜなる

実は精神病自体の発症原因は完全には解明されていない部分が多く、またあっても仮説どまりであるといわれています。

同様に精神病の1つである統合失調症も大部分が解明されていないのですね。

それではどのような仮説があるのでしょうか?

遺伝子による仮説

統合失調症の有病率は100人に1人ですが、家族に統合失調症を発症している患者がいる場合にはさらに発症する頻度は高くなります。

しかしながらこれは統計的なものであり必ずしも遺伝性疾患であると決めるものではない。

ドパミン仮説

統合失調症のその症状は大脳の神経伝達物質である、ドパミンや、セロトニン、ノルアドレナリン、グルタミン酸等の複数の神経伝達物質の関与が考えられており、その中のドパミンに関するものをドパミン仮説という。

新しい仮説

脳の認知機能障害による仮説、過度のストレスからくる統合失調症の症状、スローウィルスなどによる感染症が原因とする仮説など様々な仮説が研究過程に存在するのです。

心理・社会的な原因

統合失調症には母子関係や、家族関係、社会的なものを含めたストレスフルな体験など多様な要因がものを刺す仮説が研究されている。

統合失調症になるとどうなるのか?その症状とは

統合失調症は冒頭でもいいましたが、身近にもたくさんの患者がいるのですが、精神科病院に入院中の患者は約70%であるため、必ずしも身近に感じる疾患とは言い切れない部分もあるのです。

基本症状と副次症状

ブロイラー(1857~1939)は基本症状として思考障害、感情鈍麻、両価性、自閉の4つを分類しており、副次症状としては、知覚の障害(幻覚)・妄想・記憶障害・緊張病性症状・急性症状がある。

などと非常に分かりにくい言葉が並んでいますが、精神科領域ではその発症解明されていない部分も多く、症状をいかに理解するかが治療の鍵になるといえます。

一級症状と二級症状

シュナイダー(1887~1967)のあげた統合失調症の症状では、診断上特に重要なものを一級症状、それほどではないものを二級症状と定式化されている。

一級症状では、自分の考えが聞こえる思考化声、複数の対話式の幻聴である応答形式の幻聴、自分の行為に干渉する幻聴、身体への被影響体験(身体の一部が熱いや冷たい)、考えが抜き取られる思考奪取、妄想知覚、させられ体験、自分の考えが他に伝わる思考伝搬などがある。

二級症状では診断上は重みは低いものとして、様々な症状を呈するが、それらは自分が自分、他者とは別個に独立した存在だという自我意識の障害があると考えられています。

統合失調症にはどのような治療がされるのか

薬を使って治す薬物療法

精神科の患者さんの中には薬を飲みたがらない患者さんを良く見かけます。

というよりか、一旦退院してからの服薬の自己中断などによって症状が増悪、再入院というケースはよく見かけます。

私たち看護師にとっても服薬のコンプライアンスは看護上の大きな問題でもあります。

飲まない患者さんにいくら飲め飲めと言っても何故飲めないのかを理解せずして服薬指導はできないのです。

薬を飲みたがらない患者さんの背景には病識の欠如はもとより、主たる症状としての幻覚妄想が病的体験として、そこに覆い被さっていることを忘れてはいけません。

薬を嫌がる患者さんの言い分としては、眠さやダルさなど、服薬による有害な反応を気にしての事です。

従来型の抗精神病薬にはこのような有害な反応が最初に現れたためこのような印象を受ける患者さんが中にはいるためだとされます。

服薬指導のワンポイント!

薬を飲みたがらない患者さんにはのみ心地を振り返ってもらおう!

前述したように拒薬のある患者さんに服薬してもらうのは難しいですが、服薬拒否にムラのある患者さんっていますよね。

一部は内服できたり、日によって飲んだり飲まなかったり。

それではちゃんと服薬出来た体験からくるのみ心地に対する正のフィードバックをしてみるのです。

服薬によって少しでも身体が楽になったとか穏やかに一日過ごせたとか、気持ちに余裕が出てきたとか、良かった体験を患者さん自身に語ってもらい自分のために服薬するのであると意識していただくのです。

精神療法

薬を処方するのも診察し精神療法を行うのも医者の役割である。

しかしながら、薬を飲みたがらない患者を理解し患者のそばに寄り添うことが出来るのは看護師に出来ること、内服薬の飲みたがらない患者の項でもそうでしたが、精神病患者には患者自らが回復していくために患者自身に回復に向かってもらう後押しをすることが看護師に求められるのです。

患者が困った時に相談したいと感じた目の前にいたのが看護師であったと言ってもらうために、そっと患者さんの手の届く所にいることそれが精神科看護なのかもしれませんね。

 

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