土俵上で心臓マッサージをした女性看護師 突然倒れた人への救命処置について

2018/04/10
 
この記事を書いている人 - WRITER -
うぇぶくま

友だち追加

通常は女性が相撲の土俵に上がることは禁止されている行動となるところですが、今回のようなケースでは意識を失い土俵上で倒れてしまった人を一刻も早く助けなくてはいけない事態だったと言えます。

平成30年4月4日京都・舞鶴市内で開催の大相撲巡業での出来事について。

目の前で突然人が倒れたらどうする?

ただでさえ目の前で突然人が倒れたら貴方ならどうしますか?

多くの人は少なくとも関心を示します。

そして人だかりに混じるか、あるいは遠くから傍観するか関わりたくないからとその場を離れる人もいるはずです。

これは手を出してよいのかよくわからない事や巻き込まれたくないという一種の防衛的な心理反応とも言えます。

しかし、今回の女性はそれもかまわず土俵上の救命を選んだのです。

相撲を観戦していたと考えられるこの方はもちろん土俵上に女性が上がることは禁止されていることは承知の上でしたでしょうし、瞬間的にためらいはあったはず。

それでも心臓マッサージをする必要があったということ。

心臓マッサージの必要性

心臓マッサージとは心肺蘇生法の1つであり訓練を受けたものなら誰でも行える方法です。

しかしながらこれらが必要な場面は突然のことであるためなかなか一般の方がとっさに行えるかと言えば難しいもの。

今回の女性は看護師であり、普段少なくとも急変という事態を意識する仕事柄もあったため、あえてアウェイとも言える土俵に上がったのでしょう。

それくらい心臓マッサージが大切な処置なのでしょうか。

突然人が倒れたらなぜ倒れたのかを分析する必要があります。

意識を失い倒れたのか?

何かに躓いて倒れたのか?

今回のケースでは多くの観衆が目撃しており、前者に近いことが明白です。

それでは仮に意識を失い倒れている人に心臓マッサージが必要なのかを判断出来るかどうか、貴方ならわかりますか?

心臓マッサージはもし本当に心臓が止まっていたり、呼吸が止まっていたりしたら、心臓マッサージをしなかった場合と比べ救命率には生きるか死ぬか位の違いが出ます。

今回の倒れた人はくも膜下出血と診断されたということですが、仮に専門家の医師であったとしても意識を失い倒れている人が何により心肺停止しているのかは即時にはわからないのです。

つまり専門家であれ一般の人であれ原因はどうあれ、心肺停止したら気道確保や心臓マッサージが必要となるのです。

脈も呼吸もあるのに心臓マッサージは必要なのか?

私達看護師でも迷う意識を失ってはいるが、脈も呼吸もあるという状態なら処置はどうすべきかという問題。

今回のようなくも膜下出血等の脳卒中からくる意識障害には意識を失うことに伴い嘔吐による窒息のリスクが高まります。

意識があった場合でも気分が悪くなり吐く可能性があるので、体を横に向けたり、衣類やベルト等の締め付けを緩めるなどの処置が必要です。

心肺蘇生法の手順

によると10秒呼吸が確認出来ないあるいは迷うならば呼吸はしていないと判断するとされています。

土俵上のあのような人だかりの中で的確な呼吸の確認が出来るかと私が聞かれれば難しいと思いました。

また次のような事例を考えると迷うなら心臓マッサージという行動が正しいと言って良いでしょう。

新潟県の高校で7月、野球部マネージャーの女子高生(16)が練習終了後に走って学校に帰った直後に倒れ、低酸素脳症で亡くなったと報じられた。

迷ったらすぐ心臓マッサージやAED 「死戦期呼吸」とは

病院であり、救急の場であり医師の指示をすぐに仰げる場であれば対応は指示に従えば良い話ですが、ことプライベートな日常でこのような場面に出くわした場合に私達看護師が迅速な救命を行えるのか?

そのようなことを考えさせられたニュースだったのではないでしょうか。

 

 PR

この記事を書いている人 - WRITER -
うぇぶくま

友だち追加

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

Copyright© ナースの働き方研究室 , 2018 All Rights Reserved.